私は IT 関連の仕事をしています。現在参加しているプロジェクトでよく思うことがひとつ。技術の本質を知らないで流行の技術を取り入れる事に躍起になっている人が多いのです。オブジェクト指向でもそうでしたし、最近 Ajax と云う技術に人気が集まってきていますが、これも同じです。「これからは Ajax だ」と声高に言う人も少なくありません。
※"技術の本質を知らないで"についてはもちろん自分自身も例外ではありません。自分もオブジェクト指向の極みを完全に理解しているわけでも、Ajax などの Web アプリケーションの技術に詳しいわけでもありませんが、そんな私から見ても外面だけの技術採用が多いのです。
Ajax の本質については以前 Life is beautiful "Ajaxの本質" を読んだ時に非常にわかりやすく理解できました。そして自分がこの Ajax の本質「非同期メッセージ型 web アプリケーション」と云うものを理解しておらず、"Javascript + xml による非同期通信"を行うものが Ajax、つまりは「非同期メッセージ型 web アプリケーション」だと勘違いしていた事もわかりました。Ajax の簡単な説明としてはそれくらいで良いのかもしれないですが、"この技術の何がすばらしいかという本質を理解していなかった事"がわかったのです。
肝心な事は「Life is beautiful "Ajaxの本質"」でも書かれているように、
----- 引用 -----
(1)アプリケーションの明示的なインストールが必要ない。
(2)サーバーとの通信を非同期に実行することにより、通信遅延によりUIをブロックしない。
(3)サーバーとのやり取りは、RPCではなく、メッセージで行う。
(4)データ・バインディングはサーバー側ではなく、クライアント側で行う。
(5)UIにインテリジェンスがあり、ある程度はサーバーに戻らずにユーザーとやり取りをする。
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という五点です。
このポイントの詳しい解説は Life is beautiful "Ajaxの本質" を参照してください。
結局は技術も道具も概念も使い手次第なのだと。そう思ったわけです。